犬鳴山の恋物語「ささゆり物語」リリース!

「ささゆり物語」

犬鳴山に伝わる志津という乙女の哀しい純愛物語を題材とした「ささゆり物語」を演歌歌手である坂本 冬美さんに歌っていただくことが決定しました。

【歌唱】坂本 冬美 氏   【作詞】三倉 寿夫 氏   【作曲】徳久 広司 氏   【編曲】南郷 達也 氏

「志津の涙水」に伝わる哀しい物語について

「ささゆり物語」は、犬鳴山七宝瀧寺にある「志津の涙水」に伝わる乙女の哀しい物語がテーマとなっています。

その昔、淡路の小聖という修験者がいて、しばしば御所へ出入りしているうちに、官女の志津女という美人に想われる身となりました。小聖は修行の妨げになるからと志津女を振り切って、犬鳴山中に逃れてきました。志津女は小聖をあきらめきれず、あとを追って諸国を探し求め、遂に泉州犬鳴山に小聖が修行しているのを風のたよりに聞き、かの僧に一目会うべく犬鳴山まで来ました。しかし、険しい渓谷の山路と、飢えと寒さ、そして俄かにたちこめてきた白雲によって道を見失い、ついに路傍に悶死しました。村人は志津女の亡骸をねんごろに葬りました。

こうしたことがあってから、犬鳴山に白雲が立ちこめる日は必ず雨が降るので、村人は「志津の涙雨」だと言い、また、倒れていた付近の山肌から流れしみ出した清水を「志津の涙水」と呼ぶようになりました。志津女の墓は、本堂下手100mの付近、参道の傍らにあり、その側からは今も涙水のように、清水が流れ落ちています。書院はこの時から、「白雲院」と呼ばれるようになったと伝えられています。また、一心を込めた願い事がある場合、この水を持ち帰り毎日飲用すると必ずや願い事が成就するといわれています。付近にはお志津地蔵尊の御堂が建立され、一願成就のお地蔵さまとして信仰を集めています。

犬鳴山七宝瀧寺ホームページより引用

坂本冬美さんコメント

修行僧に心奪われた乙女の志津は、犬鳴山中に逃れる僧を追いかけ、険しい渓谷の山路と、飢えと寒さで路傍に悶死する、哀しい物語です。今もその想いが涙水となり、倒れていた付近の山肌から流れしみ出ているそうです。無垢で一途な志津の想いが、皆様に届いてくれることを願っています。

坂本 冬美 プロフィール

1987年3月4日「あばれ太鼓」でデビュー。

数々の新人賞を受賞。翌88年「祝い酒」でNHK紅白歌合戦初出場以来36回出場。

代表作は「火の国の女」「夜桜お七」「また君に恋してる」など。

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